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2008年7月31日

京都新聞掲載記事

心筋症

心筋症とは

 主な心筋症のうち拡張型心筋症は、心臓の内腔が拡張するのが特徴で、心臓の収縮力が低下し、うっ血性心不全をきたす病気です。ただし、すべてが心不全に陥るわけではありません。肥大型心筋症は、心筋が肥大して心臓の内腔が狭くなるため、心室の拡張力が低下して、若年者の突然死や壮年期の難治性心不全の原因となります。

主な症状について

 拡張型心筋症は、息切れ、夜間(横臥時)の呼吸困難、動悸、疲れやすい、むくみなどを初期症状として受診されることが多く、進行すると安静時の呼吸困難や肝うっ血などによる食欲不振をきたし、全身の衰弱が著しくなります。肥大型心筋症は、無症状の場合が多く、健康診断で初めて指摘される方も多くおられます。症状のある場合は、心不全症状のほかに狭心症に似た胸の痛みや失神発作があります。

日常生活の影響は

 禁煙、禁酒、塩分制限など心不全に対する一般的な生活習慣の改善が大事です。また、体重を毎日、同じ時間、条件で測定し、体重増加に注意する必要があります。心不全が軽症であれば、一日三十分週三回以上の運動が好ましいとされていますが、主治医の先生とよく相談する必要があります。肥大型心筋症の場合は、家族内発症が多いため、血縁者に肥大型心筋症がある場合は、一度、心エコー検査を受けていただきたいと思います。

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