脳動脈瘤とは、脳の動脈の一部が膨らんでできた瘤です。例えば風船が大きく膨らむと破裂しやすくなるように、動脈瘤も膨らむと破裂しやすくなります。主に血管が枝分かれしている部分(分岐部)に発生します。未破裂動脈瘤は破裂前の状態を言います。一般的には自覚症状は出ないため脳ドックで発見される場合がほとんどです。
必ず破裂するわけではありませんが、破裂すると、くも膜下出血となり死に至る病気ですので要注意です。経過観察をする場合と、手術や血管内治療などの外科的処置を行う場合があります。日本脳ドック学会のガイドラインでは、平均寿命から考えて余命が10~15年あり、未破裂動脈瘤の大きさが5~7mm以上の場合には、治療を考慮すべきとされています。