心臓の病気について
心臓病を起こす原因として高血圧があります。高齢になると血管の弾力性が無くなるため、上の血圧が上がる収縮期高血圧という状態になります。現在、日本の患者数は約4千万人といわれています。高血圧を治療せずに放置しておくと、心臓肥大や心不全、心筋梗塞などの重大な病気につながります。2009年の日本高血圧学会のガイドラインで、65歳以上の人にも積極的に高血圧の治療を行う事が推奨され、最終目標値は上が140未満、下が90未満となっています。また家庭での血圧測定が推奨され、朝晩1日2回の測定が望ましいとされています。ただ高齢者の場合、急に血圧を下げると臓器の血流低下によって、立ちくらみや目まい、胸痛などの症状を起こすことがあるので、ゆっくり確実に血圧を下げることが望まれます。